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新しい年度が始まり4か月が経ちました。この春に新たに農業を始められた方は、初めてご自身の農業を経営していくことに、大きな期待を持って農作業を進められているかと思います。
山形県の昨年度の新規就農者数は405人で、昭和60年以降で最多となっています。また、農業法人などの雇用就農者や、農業基盤を持たない新規参入者も、同じく過去最多となっています。
新規就農者のうち、特に県外から来られた新規参入者の方は、慣れない山形の地で不安になることも多いかと思います。地域の農業者や近所の方とも積極的にコミュニケーションを取り、常に人とのつながりや地域の情報を大事にしましょう。また、困ったときには決して一人で悩まないように、相談できる人を必ず見つけましょう。
県の農業技術普及課や市町村、JAでは、皆様の農業に関する技術や補助金など、様々なご相談をお受けしています。お気軽にご連絡ください。
気温が上がり、製造の体制が変わる春に食品加工の現場で起こりやすい事故があります。本日はそれらを未然に防ぐための方法について紹介します。
まずは新スタッフの教育です。職場の衛生ルールや加工工程を改めて確認し、誰が、いつ、どのような手順で実施するのかをはっきりさせます。さらに製造後は必ず記録を残してください。
次に食中毒菌の管理です。特に注意したいのは、気温が上がり始める春先に事故が増えるウェルシュ菌です。加熱では死滅しにくい性質を持ち、常温でも増殖するので、冷蔵流通品などは、製造後、速やかに、20℃以下になるよう急速冷却をおこなってください。
次に自然毒の混入への対策です。春の山菜やキノコの加工では、外見が似た有毒種の混入が起こりがちです。加工場に入れる際には、複数名による確認をおこなってください。
気温の変化が大きい春だからこそ、慎重な安全管理を心がけ、事故を未然に防ぎましょう。
春の農繁期を迎え、農業機械を使った作業がますます多くなります。
県内では、毎年この時期に農作業中の事故が多く発生しています。事故防止のため、次の点に気をつけて作業を行いましょう。
まず、服装は作業しやすいものを着用し、作業の前後や作業中の整備・点検時は、必ず農業機械のエンジンを停止しましょう。
次に、死亡事故が最も多い機械の転落や転倒を防ぐため、圃場に出入りする際は、路肩の具合や傾斜、段差等の安全を確認し、無理をせず慎重にゆっくり操作しましょう。トラクターは、安全フレームを正しく装備し、シートベルトを必ず締めて、万が一、機械が転落、転倒したとしても下敷きになる痛ましい事故を防ぎましょう。
最後に、トラクターで路上を走行する際は、ブレーキペダルを連結するほか、夕暮れ時の視認性を高めるため、早めにライトを点灯するとともに、反射資材を利用しま しょう。また、道路に泥などの汚れを残さないよう気を付けましょう。
果樹等においては、脚立を使った作業が増えています。最上段で作業しない、チェーンを掛ける等、基本を守って転倒や転落が無いよう作業を行いましょう。一人一人が安全作業を心がけ、家族や知人同士で「安全第一」の声がけをしながら、みんなで農作業事故を防ぎましょう。
今年も家庭菜園を始める時期を迎えました。家庭菜園の第一歩は畑の土づくりです。今日は、家庭菜園の土づくりのポイントを三つ紹介します。
一つ目は有機物の施用です。堆肥や腐葉土などの有機物を、一平方メートルあたり2~3kgを均一にまき、スコップや鍬でよく混ぜ合わせます。
二つ目は土の酸度調整です。多くの野菜はpH6~6.5の弱酸性が適していますが、畑の土の多くは、pH5~5.5の酸性となっています。このため、苦土石灰などの石灰資材を施用し、pHの調整を行ってから、植え付けを行いましょう。
三つ目は肥料です。家庭菜園のような小面積の畑では、肥料を多くやりがちで、土に肥料成分が必要以上に蓄積している畑が多く見られます。なるべく基肥は少なめにして、生育を見ながら、少しずつ肥料を与えるようにしましょう。
次回の家庭菜園に関する一口メモは、「植え付け時のポイント」について、五月に放送予定です。
宿根草であるりんどうは、春に1株から多くの茎が出ます。それを間引いて、切り花が長く、花の段数が多くなるように仕立てます。従来は、1株当たり7本程度に仕立てていますが、それを、10本に仕立てることで、切り花の長さが短くなるものの、収穫本数を増やせる「10本仕立て栽培」を紹介します。
まず、仕立て方は、草丈が20~30㎝の時期に、1株当たり10本を残して、他を間引きます。
次に、収穫方法です。従来は、長い切り花にするために地際付近から収穫し、また、翌年に向けた株作りのため、一株あたり2本を収穫せずに茎を残していました。対して、10本仕立て栽培では、茎を30cm残して、全ての茎を収穫します。茎を長く残すことで、切り花は短くなりますが、全ての茎を収穫しても、残った葉が株作りに必要な光合成を行います。
10本仕立て栽培すると、切り花が50~60cmと短く、花が3段程度になる商品が増えます。りんどうは、お盆やお彼岸に欠かせない花であり、この時期は墓前(用の花束加工向けの短い規格の需要があります。「10本仕立て栽培」は、切り花が短いため墓前用に最適です。この仕立て方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。