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田んぼのイネは、早生品種から順に出穂期を迎えています。これからの水管理は、米の食味や品質、収量に大きく影響するので、しっかり行いましょう。
出穂期前後に土壌水分が不足すると受精障害や稔実障害が起きる場合があるため、穂揃期までは田んぼに湛水して水深を2~5cmに保ちます。その後は、湛水と落水を繰り返す「間断かん水」や水田内の足跡に水が残る程度の「飽水管理」を行い、根の活力を維持します。用水を溜めっぱなしにすると根腐れを起こすので注意が必要です。
「はえぬき」や「雪若丸」などの中生品種は9月上旬頃まで、「つや姫」などの晩生品種は9月中旬頃まで、土壌水分を保持することがポイントです。こうして、根の活力をできるだけ長く維持することで玄米の充実が良くなり、収量や品質の向上につながります。
令和5年は、登熟期間にフェーン現象によって極端な高温・乾燥条件となり、品質が特に低下しました。強風やフェーン現象が予想される場合は、できる限り田んぼに水を入れ、稲体の消耗を抑えます。このような事態に備え、用水の確保や用水の効率的な利用について、予め地域内や土地改良区と調整しておくなど、万全の体制で臨みましょう。